【#うたミル】第3話感想 回収したタイトルを次話で撤回するオーディオドラマが無料!今すぐ見ろ!!
犬魚倞です。
自身がやりたい!と初期衝動を抱いたはずのタスクに期限を設けた瞬間、今じゃなくていいやとめちゃくちゃ後回しにして何もかもをおしまいにすることが得意です。鉄は熱いうちに打てってそういうことね。もはや遅刻どころでは済まないレベルの周回遅れをしているので投稿する意思が存在するだけ偉いと思うことにしました。頑張るぞ。
改めまして、こちらは【うたミル】の感想書いちゃおっかなブログ、第3話になります。
前書きです
こちらのブログでは「アカペラ」をテーマにキャラクターと声優陣の成長を共に描く音楽プロジェクト【うたごえはミルフィーユ】(略称【うたミル】)の第3話を見ての私の感想を書いていきます。もちろんネタバレが含まれますので3話未見の方は3話を、完全初見の方は是非第1話、2話、3話を視聴してからご覧ください。うたミルは1話15分前後のボイスドラマだからとても気軽に見られるので、この機会にでも是非ご覧になってみてください。いや本当にコミカルな台詞回しとか濃すぎてちょっとどうかしているキャラクターたちとかそういう強いものがゴロゴロ転がっているのにきちんと整頓された芯のあるストーリーラインがスッと通っていて、どこをとってもクオリティの高い作品なのでどうにか見てください。15分に収まっていることがほとんど奇跡みたいな更新タイミング不定期の物語をキミも追いかけよう。
1話
3話
【3話雑感】リフレーミングが実益として帰って来る時ってあるんだ
3話。タイトルは【うたごえがミルフィーユじゃない!】です。ちなみに2話のタイトルは【うたごえはミルフィーユ】
……?
メインキャラクターが揃っていない第2話でタイトルを回収するし、続く第3話で即時撤回する。うたミルはそういうことをする。置いていかれるなよ。
改めまして第3話、アカペラ部の練習風景。始めたばかりのアカペラに難儀するウタ。ムスブも何やら上手くいっていない様子。
2人は『ムスブが1st、ウタが2nd、レイレイが3rdでコーラスの練習をして、3日後にどれだけ上手くなったかを見せてもらう』とアイリ先輩に課題を出されていた。
「コーラスはこんな感じで常にハーモニーを作りながら歌うの」
「コーラス組はずーっとハモりあう位置関係で一緒に動き続けるんだよ。楽しそうでしょ〜」
アイリ先輩は人と人との繋がりを感じられるアカペラに掛け替えのない魅力を感じている。(公式紹介文参照)だからこそ最初から終わりまでずっと互いを意識するコーラス組が好きなのだと思う(紹介文の『リードボーカルは極力やりたがらない』にはおそらくそれ以上の意味が含まれているのだろうが)
アイリ | MEMBER | うたごえはミルフィーユ(うたミル) 公式サイト (utamille.com)
「難しそう……できるかな、私に」
「できるかじゃない。やる。アンタがさっさとコーラスできるようにならないと、私が気持ちよく歌えない」
「ヒィィ……」
「まずは楽譜しっかり覚えてくること」
「鳴らすべき音さえわかっていれば、ハーモニーになるでしょ」
ムスブの「鳴らすべき音さえわかっていれば、ハーモニーになる」という発言に対し何か言おうとしたレイレイを止めるアイリ。アイリ先輩の教育方針は割と習うより慣れよタイプらしい。
(私は小中学の音楽の評定がずっと2〜3で、歌の試験で恥ずかしがらずデカい声で歌い、態度点のみで評定を稼いできた人間なので音楽の基礎も怪しいです。なので以降の文章は大いに間違っている可能性があります。私と同じように音楽の素養がない人は「こいつそれっぽいことを並べて適当言っているな」と話半分に聞いて、音楽わかる人は「ここ間違ってるな」と怪しい部分を半目で見ながら読んでください)
楽器ひとつとっても使い方さえ教えて貰えば多分誰でも『ドミソ』の音を鳴らすことはできる。しかし管楽器ならばそこに息の吹き込み方、弦楽器ならば弦の弾き方など、プラスアルファの要素が伴うことで素人の『ドミソ』とそのシーンに適切なプラスアルファを乗せた人の『ドミソ』では聞こえ方は全く変わるだろうということは何となく理解できる。
しかも彼女らがやっているアカペラは和音を奏でるならば1st、2nd、3rd各々が『ド』、『ミ』、『ソ』の音一音ずつを担当する。例えるならばピアノの鍵ひとつひとつをコーラスひとりひとりが担当している状態だ。他の楽器ならば1人がひとつの楽器で奏でる音を3人で奏でる。そうなれば当然、3人の協調は必須だろう。
そんなアカペラに対しムスブの高いプライドと協調性のなさである。そりゃあ最初に壁にぶち当たるわ。
「で、3日間部長は何をするんですか」
「そりゃあ勿論……ハーモニーを探しに。じゃああとよろしく〜♪」
古城愛莉に自由を与えるな
まだ4話しか見ていないのに彼女のヤバさだけはめちゃくちゃに理解させられている。この危険人物回収人を止められる人間が現状いない上、同級生のレイレイがアイリ信者である以上今後も現れなさそうなのが恐ろしい。誰か止めようよ……
話は現在に戻る。アイリ先輩に「コーラスのどこが難しかった?」という問いに、それぞれ「あの日聴かせてくれたみたいに!ミルフィーユにならないんです!!」、「私の声が立ちすぎている」とそれぞれの気づきを獲得した2人。
「コーラスは音が合っているだけじゃなくて、3人の音色が混ざり合うように工夫しないと、綺麗なハーモニーにはなりません」
「そうか……部長たちはリードのときとコーラスのときで声の出し方を変えているのか」
「そこまで気づいた?流石だね」
「コーラス相手に合わせて浮かないようにコーラスの音色は調整しているよ」
「理想はコーラスが何人いるかわからなくなるくらい1つになることだねぇ」
「そうか、先輩2人とやってる時は合わせてもらったからそんなことにも気づかなかったんだ……クソ……」
音色(おんしょく)って読み方されるの初めて聞いた。Wikipediaによると【JISでは「聴覚に関する音の属性の一つで、物理的に異なる二つの音が、たとえ同じ音の大きさ及び高さであっても異なった感じに聞こえるとき、その相違に対応する属性」と定義されている。】らしい。
要はピアノならば同じ鍵を押して同じ音を鳴らすとしても、その人が鍵を押す速度、強さ、重みなどで同じ音でも違う音に聴こえることが『音色が違う』状態らしい。
コーラス隊ではなるべくこの『音色』を綺麗に混ざり合うようにすることが大切で、今までムスブが綺麗にコーラスを歌えていたのは先輩2人にそれとなくムスブの音色に合わされていたからだと。ムスブは別ジャンルの音楽系経験者(公式サイトによると『声楽の道を志す根っからのボーカリスト』)だからこそのつまずきもあるが、だからこそわかることもあるし、アイリ曰く『そもそもの才能が違う』とのこと。
「あ、あのー、ヒントというか怒られる前に……自首というか。あのー、私が八方美人なせいでご迷惑をおかけしたというか……」
「八方美人?なにいってんの?」
「あの、えっと、ムスブちゃんがここで強くしたいとか、レイレイ先輩がここは抑えたいみたいなの、そういうの感じていたんだけど、私がどっちに合わせていいかわからなくて……そのー」
「……ウタちゃんは演奏中に周りのことをよく観察しているんだね」
「ね、性格かなぁ。ネガティブで、気にしいのウタちゃんだからこそ、見逃さないんだね」
「本人が嫌がってる部分も武器になるんだから。やっぱいいなぁアカペラ」
『極度の人見知りの内弁慶でヘタレでチキン』なウタの周りの空気をめちゃくちゃ読み、相手に必死に合わせようとする力がアカペラだと相手の気持ちを読み、音色を合わせられるという強みになる。
ウタ | MEMBER | うたごえはミルフィーユ(うたミル) 公式サイト (utamille.com)
ネガティブな自分のことが好きでないウタが、ネガティブな自分のまま、無理に変わることなく輝ける場所がアカペラかもしれない。
「……いいコンビになりそう」
「そうだね……ん?私達より?」
「ん?それはどうでしょう♪」
縮地みたいな速度でイチャつかないでほしい。
会話で意思の疎通が取れない歌唱中に、互いの意図を汲み取るため、手を繋ぎながら歌う練習法を教えるアイリ先輩。力の入り方などで相手の気持ちも分かりやすい。
「聖さんのところ?」
「うん」
「部員揃ってきたから大丈夫なのに」
「聖さん相手に急にふたりとも行かなくなるわけにはいかないでしょ」
「それもそっか……」
レイレイ先輩が部員が足りない頃にお世話になっていた大学のサポートに行くために退出。なんか……年上の女性に借りられるレイレイ先輩と送り出すアイリ先輩の絵面……なんか……ネ……
「そっか……2人だとできないですもんね。アカペラ……ってあれ?」
「何人いればアカペラバンドって組めるんですか?」
「あ?……まぁリードとコーラスでも十分だけど、アカペラといえばベースとボイパって感じがするな」
人生経験が浅いもので、自分が真っ当に聞いたアカペラは今作の『ガーネット』が初めてなのだが、ベースとボイパ、バンドで言うリズム隊までもが全て人の声で、しかもきちんとリズムとして成立していることに純粋に驚いた記憶がある。
アイリ先輩が「ふたりに見せたいものがあるんだった〜」とMeTubeのアカウントを見せる。【ウルルンTV】チャンネル登録者数は41人。うっすらと『いかにも』な気配を感じるがそのままアイリ先輩が一番上の動画を再生する
「ハイ!どーも!ウルルンTVのウルルです!!ブンブンドンツーピシー!」
「いやー、今日はね!1000度に熱したメメントスをコーラに入れてみようっつう話でね!!」
「1000度に鉄球熱してる人いるじゃん!?メメントスをコーラに入れてる人もいるじゃん!?」
「どっちもやってんの私だけじゃねっつってね!!天才かっつってね!!」
「じゃあやっていきましょうかね!バーナーでね、メメントスを炙っていって1000度まで上げていくんだけどね!おぉぉ……」
「くさっ!あ、くさい!!へんな煙出てきた!!」
「目にしみる!!くさい!痛い!!くさいたい!!あ、終わり終わり!もう今日終わり!」
すげ〜。
YouTuberに関して全く知見がないので偏見でしかないが、ここまでコッテコテなのってもう誰もやってない気がする。
この動画をボツにせず編集して投稿したって時点ですげえよ彼女。心臓に毛が生えてるタイプの人?
ウタとムスブに課題を出していた3日間、アイリはこの動画について調べていたらしい。そしてこのウルルちゃんをアカペラ部の新メンバーにしようと。
流石のウタも「……やめた方がいいと思います」とハッキリ切り捨てて3話は終了。
4話ではウルルちゃんをアカペラ部に入れようと考えたアイリ先輩の真意、そしてアイリ先輩はどうやってインターネットの海からチャンネル登録者数41人のウルルの存在を見つけたのかが語られます。
見つけ方が異常すぎて今のところうたミル異常回ランキング一位に4話が鎮座しています。是非見てくださいね。
ここまで読んでくださった方、大変ありがとうございました。【うたごえはミルフィーユ】をよろしくお願いします。